爪水虫の症状 手の爪にも足の爪にも起こります。爪が白~黄白色に濁り、厚くなって変形したり、ぼそぼそともろくなります。治療せずに放置すると爪の一部が脱落したり、 水虫やたむしを引き起こす感染源になることがあります。
爪水虫の原因 皮膚角層や爪、毛髪のケラチンを栄養源とする皮膚糸状菌(真菌(カビ)の1種)が爪に感染することによって起こります。
爪水虫の検査 爪を削るなどして患部より爪の小片を採取して顕微鏡で拡大し水虫菌の有無を確認します。結果はすぐにわかります。
爪水虫の治療 抗真菌剤(カビを抑えたり殺菌する薬)を内服して治療します。
・テルビナフィン塩酸塩(ラミシール錠、ネドリール錠) 毎日1錠、新しいきれいな爪が生え変わるまで(大体6ヶ月程度)内服します。 (治療期間は個人差があります。)内服してすぐには変化はわかりませんが、 2~3ヶ月ほどすると爪の根元からきれいな爪が出ているのがみえるようになります。 肝臓に負担がかかっていないか定期的に採血検査でチェックしながら治療をしていきます。
・イトラコナゾール(イトリゾールカプセルなど) パルス療法といい、1週間に集中して内服し(1日2回朝夕食直後各4カプセルずつ飲みます。)、そのあと3週間お薬を休むことを3回繰り返します。 3回の内服終了後は月1回程度爪の状態をチェックしていき、きれいな爪に変わるのを確認します。
・ホスラブコナゾール(ネイリンカプセル) 1日1カプセルを12週間内服します。その後は爪が伸びるのを待ちます。
飲み薬によらない爪水虫の治療 ・エフィコナゾール(クレナフィン爪外用液)、ルリコナゾール(ルコナック爪外用液) 外用剤で爪白癬の保険適応がある治療薬です。爪の中や下まで薬が浸透して効果を発揮します。1日1回爪に塗ります。 |